【ミリマス】私という撫子の
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4: ◆DbvMVEE3z2[sage saga]
2019/06/16(日) 00:08:39.49 ID:RAUxaTtJ0
 なんでも松山さんが外国人を手本として選んだことは今までになかったらしい。松山さんが掲げる題目は「日本人女性を美しく見せるための着物」。それなのに私を選んでくださったのだ。
 その意味がわからないほど私は幼くなくて。
 今回のお仕事のために仕掛け人さまがどれほど努力してくださったかがわからないほど世間知らずでもなくて。
 何度も電話をして掛け合ったり、たくさん資料を用意していたりしていたことを私は知っている。松山さんへ一緒にご挨拶しに行ったこともあった。

 だからこそ、このお仕事が決まったときに不安もあったけれどやっぱり嬉しくて。
 思わず涙をこぼして「ありがとうございます」とお礼を言うと仕掛け人さまは「エミリーにどうしてもしてほしくてやったことだから頭下げなくてもいいよ」と笑った。そうやって私の頭を撫でた手が少しだけ、本当にわずかにだけれど震えていたから。その震えの理由は未だにわからないけれど。いつも以上に気を引き締めてこのお仕事に向き合おうと誓った。



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