【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
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40: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 23:18:09.84 ID:DTY4fa360

  ◆◆◆◆


「やあ、お疲れ様。調子はどうだね?」

 ある日、機材を倉庫に運んでいたところ、聞き慣れた声に呼び止められた。
 振り向けば、眼鏡をかけた初老の男性がこちらに手を挙げている。

「今西部長……」

 部長とは言うが、実際のところ何の「部長」なのかは正直よくわからない。
 半分ご隠居のような存在でありながら、時折こうしてみんなの様子を見に来るのだ。
 社内でも最古参に入り、本来なら相応の要職に就くべきポジションらしいが、あくまでも現場の感触を重視する人柄には慕う社員も数多かった。

 いうなれば、346プロのご意見番のような御仁である。




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