292: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/12(金) 01:18:36.12 ID:Bg3Eqo0s0
「ええ。私もそう思います。和装の着姿の美しさは、姿勢の美しさから、とも言うくらいですから。」
「えへへ、そうかな? なんか、照れちゃうね。」
紬の言葉に、海美は頬を掻いた。
このみが思い返す限りでは、彼女がステージ衣装として和服のような落ち着いた雰囲気の衣装を着てるところは、今まで見たことがなかった。
普段の快活な彼女らしく、動きやすくて、ダンスが映えそうな衣装のイメージが強かった。
和服を着たら海美ちゃんもお人形さんみたくなっちゃうのかしら、なんてこのみは想像したりしたのだが……。
「ようし、それじゃあ、さっそくプロデューサーにお願いしてくる! このみちゃん、また後でね!」
このみが声をかける間もなく、海美はあっという間に飛んで行ってしまった。
それが少しおかしく感じて、このみはくすりと笑った。
「あら、海美ちゃん、もう行っちゃったわね……。」
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