246: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/12(金) 00:18:37.43 ID:Bg3Eqo0s0
「プロデューサーさん。」
彼に声をかけたのは、徳川まつりだった。
まつりは先ほどステージを終えたばかりで、丁度彼のいる上手側の舞台袖に戻ってきていた。
水分補給をして休憩を取った後のようで、息もすっかり整っていた。
「さっきのこのみちゃん、とってもいい表情をしていたのです。」
まつりは彼のそばに来て、にこりと笑って言う。
彼は息を吐いて、ああ、そうだなと答えた。
それから少し間をおいて、彼はまつりに訊いた。
「もしかして、心配してくれてたのか?」
まつりは、彼の言葉に表情を変えなかった。
「ほ?このみちゃんは、とってもわんだほー!なステージを見せてくれるって、ずっとまつりは思ってたのです。
……心配なんて、してないのですよ?」
「……そっか、ありがとうな。」
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