207: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/05/08(金) 22:25:22.73 ID:9DhA16vx0
二人が気が付けば、時計の針は21時を過ぎていた。
グラスの中の氷も、すっかり全部溶けてしまっていた。
あまり遅くなると、翌日の仕事にも響くかもしれないと、二人は帰り支度を始めることにした。
彼は台拭きを取ってきて、テーブルを拭き始めた。
このみは、テーブルの上に乗ったままのグラスを二つ持ち上げて、その間テーブルを拭く彼を何気なくじっと見ていた。
彼がテーブルを拭き終えたことを確認してから、彼女は二つのグラスを重ねて、片手に持ち替えた。
「これも、もう片付けちゃうわね。」
「ええ、助かります。」
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