206: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/05/08(金) 22:24:56.73 ID:9DhA16vx0
それから、幾ばくかの時間が過ぎた。
彼は時折、深く息を吸ってみたり、目をぎゅっと瞑ったりしていた。
しばらくしてから、彼は顔を上げ、ゆっくりした調子で言った。
「すみません……たぶんもう、大丈夫です。」
「落ち着いた?」
「ええ、おかげさまで……。」
「まだ目が少し赤いわよ。」
「……それは、このみさんもですよ。」
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