144: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/03/07(土) 21:50:55.75 ID:5B03mR0i0
このみは、またいつもの奴が始まったのね、といった感じで眺めていた。
すると、亜美と真美の先ほどまで泳いでいたはずの目線の動きが、あるところを見て止まった。
このみはすぐに二人の意図を理解して、軽く頭を抱えそうになった。
というのも、その二人は、このみの方をじっと見ていたのだ。
詰まるところ、目が合ってしまった、というのが一番近かっただろう。
このみがあっと思った瞬間には、もう二人は動き出していた。
「あっ、こら、待ちなさい!!」
「このみん、助けて〜!!」
律子が二人を逃すまいと手を伸ばすが、その手は空を切る。
そのまま亜美と真美の二人はこのみの方へと走ってきていた。
「ちょ、二人とも待って──。」
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