【ミリマス】馬場このみ『衣手にふる』
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143: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/03/07(土) 21:50:02.83 ID:5B03mR0i0

それから暫くして、昴は765プロ囲碁サークルのグループに混じって、琴葉に囲碁のルールを教えてもらっていた。
このみも特段用事があった訳ではなかったので、椅子に座って碁盤を見つめる昴の後ろで何となく一緒に話を聞いていた。

すると、部屋の入り口の方から、悲鳴にも似た声が聞こえてきた。
このみ達が何事かと慌ててそちらを向くと、そこには恐れ慄いた様子で脚のふらつかせる亜美と真美がいた。
そして、その二人の視線の先に居たのは、扉を背にして腕を組んで仁王立ちする秋月律子であった。
律子は手で眼鏡のブリッジを上げながら不敵に笑って、一歩、二歩と亜美真美にゆっくりと近づいていく。
対する亜美真美は、律子から逃れんとばかりに、後退りしながらもきょろきょろと辺りを見回している。


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