【ミリマス】馬場このみ『衣手にふる』
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125: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/01/11(土) 14:30:56.20 ID:TaItlDyU0

あるときは物陰に隠れてみたり、そうでないときは大胆に部屋を横断してみたり。
そんなハム蔵の逃走劇が終わりを迎えたのは、それから五分ほどしてからだった。

流石に疲れたのか、ハム蔵は先ほどの空間から離れて衝立を挟んだ向こう側の区画にやってきた。
そこでは莉緒と桃子がソファーに座り一冊の雑誌を二人で見ていて、
その近くの椅子にはロコがスケッチブックを片手に腰かけていた。
もともとロコは二人の様子をスケッチするつもりだったのだが、
自身が描く絵に対し何かが足りないような気が拭えず、
鉛筆を動かす指を止めてぶつぶつとひとり言を呟いていた。



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