エミリーが忘れた日
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98: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:32:53.41 ID:9pdDfgPfo
 
「お帰り、エミリー」
「はい。 私も、何が何だかまだよく分かっていないのですが……仕掛け人さまにも、ご心配をおかけしてしまったようで……本当にすみません」

エミリーはペコリと頭を下げる。

「そんなの気にしなくていいのに」

戻ってきてくれて嬉しいだけだよ、と言うと、彼女は安心したようにふわりと笑った。

「ただな、安心ばっかりしてもいられないんだ。 俺はプロデューサーだからな……エミリーが無事に戻ってきた以上、次のことを考えなくちゃいけない」
「私はもちろん、すぐにでもまた公演に出させていただきたいです」

その熱意がきっぱりと返ってくる。

「じゃあスケジュール調整からだな。 もちろん無理はさせないけど、エミリーの希望ならすぐにでも」
「はい!」

よろしくお願いします、とエミリーはまた丁寧にお辞儀をしてみせた。


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