エミリーが忘れた日
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84: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:17:43.65 ID:9pdDfgPfo
 
おやしきをしばらく歩いて二階へ上がると、おじさんはある部屋の前で立ち止まってコンコンとノックをした。

「...Who is it?」

かわいらしい女の子の声が返ってくる。

「It's dad, Emily. May I come in?」
「Sure.」

おじさんがゆっくりとドアを開いていく。

せなかごしに部屋をのぞくと、私よりも少し小さい外国人の女の子が真ん中にポツンとすわっていた。

ドールハウスでままごと遊びをしていたその子は、まるで昔ママに買ってもらったヨーロッパの人形にそっくり。
目はまんまるでとっても大きくて、アメジストみたいなひとみがキラキラかがやいていて、
頭の動きに合わせて金色のツインテールがふわふわとゆれていて。


くやしいけど、すっごくきれいな子だと思った。


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