エミリーが忘れた日
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85: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:18:48.11 ID:9pdDfgPfo
 
「I'm so boring to dye, daddy.」
「Sorry, sweetheart.」

おじさんと英語で少しだけお話しているのをながめていると、その子もあたしに気がついた。
びっくりしたのか、おびえるような目をしておじさんの後ろにサッと隠れちゃった。

「《大丈夫だよエミリー、この子はパパのお客さんの子なんだ》」

おじさんは笑いながら女の子を抱きかかえて、あたしの近くにストンとおろして立たせた。

「《日本から来たんだよ。 お友達になってくれるってさ》」
「《日本……?》」
「《ほら、お話してごらん》」

女の子はおじさんの後ろにかくれたまま、ちょっとだけ頭を出してこっちをのぞいてきた。
近くでみるとやっぱりすごくかわいくて──もちろん、あたしも負けてないけど──ちょっとドキドキする。

その子はあたしの顔をじっくり見つめて、それから少し考えてから、口を開いた。

「ハジ……メ、マシテ」
「わっ……この子も日本語話せるの?」
「少しだけね、まだ勉強中なんだ。 《そうだよな、エミリー》」

おじさんに返事をするように、女の子が小さくうなずく。


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