エミリーが忘れた日
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34: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 21:10:17.75 ID:9pdDfgPfo
 
「この絵……」

クレヨンか何かで描かれたその絵の中で、二人の女の子が仲良く手を繋いで笑っていた。
一人は今と変わらないブロンドのツインテール。誰かはすぐに分かる。

「小さいころのエミリーが描いたのかな?」
「それ、箱に入ってたの?」

エミリーよりも早く、伊織が反応を示した。


「そう、小さい子らしい可愛い絵だよな。 なぁ伊織?」
「……そうね」
「もう一人は誰だろう? まるで──」

隣に描かれていた女の子は黒髪で、眉にうっすらかかる長さのパッツリと切られた前髪が印象的だ。

「日本人形みたいだな。 ……『Yorichan』、って書いてある」

そして画用紙の片隅には、日本語で書かれたメッセージ。
隣の女の子が日本人だったとしたら、その子が書いたものかもしれない。


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