エミリーが忘れた日
1- 20
24: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 20:49:34.03 ID:9pdDfgPfo
 


ちょうど週の明けた数日後、765プロの事務所宛に巨大な段ボール箱が届いた。
男の俺ですら一人で抱えきれるか分からない。まさかこんなサイズで届くとは。
その上、相当気合を入れて踏ん張らないと持ち上がらないほどずっしりと重く、下手をすれば底すら抜けてしまいそうだ。
ズルズルと廊下から押したり引きずったりして、やっとの思いで中へ運び込んだ。

「何なんですか、これ……!?」

音無さんもギョッとしてその大きな箱を見ている。

「社長からエミリーのお父様とご実家にお願いして、こちらに届けてもらいました」

国際速達とは大したものだ。ものの4、5日でこんな大荷物がロンドンから東京まで簡単に届くのだから。
さてそれでは、と件の二人をここに呼んでやることにした。

「い、意外と早く届いたのね」

伊織も最初にこの箱を目にしたときは思わずたじろいでいた。

「《あの、これは何ですか?》」
「まあ、プレゼント……っていうと違うな。 でもエミリーの為に取り寄せたんだ」
「《私に?》」

事情が飲み込めない様子のエミリーの手をとり、伊織が箱の前に導いてやる。

「《開けてみて》」

エミリーが慎重に梱包を解いて蓋を開き、緩衝材代わりのスチロールくずを避けながら中身を探っていくと、


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
126Res/148.14 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice