12: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/06/03(月) 02:05:36.08 ID:LzMqkbY70
こんこん。扉をノックする音。
声で応じると、小さく開いた隙間から、桃色の髪の毛が覗く。特徴的な髪飾りも。
「いま、ハチが走ってったけど、どうしたでちか?」
「ん……まぁ、いろいろあってな。どうした?」
「てーとくの身を案じに来たでち」
「は?」
ゴーヤは廊下をきょろきょろ見渡して、人気がないことを確認すると、静かに素早く執務室へと滑り込んでくる。両手を後ろに隠して、きっと何かを持っているのだろうとは想像がついた。
「これ。ハチの鞄の中に、入ってて」
薄いビニールに包まれた、薄い……恐らくこれが同人誌というやつなのだろう。包装されているということは買ったばかりということか。
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