ダイヤ「それは押し花の様に」
1- 20
12:名無しNIPPER
2019/05/25(土) 23:43:31.99 ID:9lPtmwgdO
トンネルを抜けて、再び海が見えてきました。もう目的地は目と鼻の先です

私は、脚を回すのを辞めません。体を駆動する度に、スピードをが上がっていく、その感覚がいやに心地良かったのです

キラキラと煌めく海が、私の心でした。

足を回し、前に進む

「長浜」と二文字書かれたバス停が見えてきました、オレンジの塗装は錆で覆われ、あちこちが剥がれかかっていますが、まだ使われているようです

ついに私は、立ち止まって、海を見ました。横に並列に並ぶ漁船は、波に揺られて皆一様に上下しています

汗で張り付いたシャツと背中を離すと、その隙間に冷たい風がすり抜けました

弾む心臓を抑え、深呼吸で胸いっぱいに潮風を吸い込みます。熱くなった体の中身が、爽やかな心地に浸されていきます


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
18Res/12.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice