97:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:52:14.47 ID:YWfCY9A20
7
サアヤにひとまずの問題解決の糸口を貰った香澄は、ずっと沙綾のための歌の歌詞を考え続けていた。
どうすれば沙綾ちゃんにわたしたちの気持ちが伝わるのかな。どうすれば元気を出してもらえるのかな。
有咲の蔵でみんなと話しながら考え続け、家に帰ってからも自分のベッドの上で夜中までうんうん考え続け、寝不足な目をこすりながら都営荒川線の路面電車に揺られつつもずっと考え続け、Poppin'Partyのみんなと一緒に通学路を歩みながらも唸り声をあげて考え続けていたけど、なかなかその答えにはたどり着けそうにない。
「うぅ〜ん……」
「……転ぶわよ、かすみん」
俯きがちで、眉間に深刻な皺が刻み込まれた香澄を見兼ねて、とうとう有咲が声をかける。あまりにも深く考え込んでいたからみんななんとなく触れていなかったけど、このままだと何もないところでつまづくんじゃないかと心配で気が気じゃなかった。
「え?」
「いや、『え?』じゃなくて、そのまま歩いてると転ぶわよ」
「あ、う、うん……ごめんね?」
「かすみんセンパイ、昨日からずっと考えてるんすか、新曲のこと?」
「うん……でも、どんなことを書けばいいのか思い浮かばなくて」
ため息と肩を落とす。サアヤちゃんにせっかくアドバイスを貰ったのに、早く沙綾ちゃんを助けてあげたいのに……という気持ちだけが空回っている。
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