63:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:21:24.06 ID:YWfCY9A20
「よかったはよかったけど、あんまりよくないわね」
それとは対照的に、アリサは憂鬱そうなため息を吐き出した。
「え! どうして?」
「本当にふたりが入れ替わってて、あっちでも沙綾が無事にやってるっていうのは確かによかったわよ。けど、解決の糸口はなーんも見つかってないのよ?」
「そうなんだよね……」と、アリサの言葉に頷く沙綾。
「まぁ、机を通してやり取りができるって分かったのはいいことに違いないけどね。……ていうか、それならかすみん」
「なに?」
「気付かなかったの? サアヤの机にメッセージが書き込まれてたってことは、かすみんの机にも同じものが書かれてたはずでしょう?」
「うーんと……」尋ねられたカスミはこめかみの辺りを両手で押さえて目をつむる。あ、ちょっと香澄っぽい、と沙綾は思った。「……書いてなかった、はず」
「ふーん……?」
アリサはその答えを聞いて、顎に手を当てて考える。それからすぐに「おかしいわね」と呟いた。それからデニッシュを頬張っているリミ、相変わらずカスミの背に隠れて息を潜めているタエに目をやり、最後に沙綾に向き合った。
「嘘ついてるわけ……は、ないわよねぇ」
「うん……辻褄が合わないけど、嘘は言ってないよ」
「わたしも沙綾ちゃんの字なら見慣れてるから……見逃すことはないと思う」
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