25:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 10:52:44.43 ID:YWfCY9A20
「……あんた、何の話してんのよ」
「む、すまぬ。つい」アリサに呆れ半分のツッコミを入れられ、リミは元の口調に戻る。「ヘアアクセ集めが趣味……ポニーテールにシュシュ……ではシュシュ殿だな」
「あ、うん」
「それでシュシュ殿。……何の話やっけ?」
「それは私が聞きたいかなぁ……」
「え、えっと、サアヤちゃんは沙綾ちゃんとして生活をするって話だったんじゃないかな……」
とカスミから遠慮がちな声を送られて、リミはポンと一つ手を打つ。
「そうだそうだ。流石師匠、頼りになる」
「そ、そう? えへへ」
「それで、シュシュ殿」
「う、うん」
「何を隠そう獅子メタル殿はな、毎回うちの為にヤマブキパンのパンを持ってきてくれていたのだ」
「……そうなの?」と、沙綾はリミではなくアリサに尋ねる。
「待て。どうしてうちではなくベンケー殿に聞く」
「持ってきてくれることはあるけど毎回じゃないわよ。あとりみだけの為でもないわね」
「うん、分かった。それじゃあ、たまに持ってくるね?」
「……ならばよし!」
対応にやや文句ありげなリミだったが、沙綾の言葉を聞いて満足そうに頷く。……なんだろう、この子。おたえとモカを足して二乗したくらい変わった子だ。
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