23:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 10:51:09.71 ID:YWfCY9A20
「どうしたベンケー殿。いつにも増して変な顔になっているぞ」
「どういう意味よそれ」
「そのままの意味である」
「そ、う、で、す、かっ。それは悪かったわねっ」リミに対してわざとらしい口調でそう言ってから、アリサは沙綾に向き直る。「その、あたしが安心したのはね、あんたがどこかおかしくなってたりしないかちょっと心配だったから。別に変な意味はないわよ」
「あ、うん……」
「あっ、でも心配って言ったってあんたの為だけの心配じゃないからね? もしもおかしくなっててあたしたちに危害を加えようとしたりしたら、っていう心配もあったんだから」
「……これがツンデレってやつっすね」
「何か言った?」
まくし立てる様に言い訳がましいことを放ったアリサに、タエがぽつりと言葉を漏らす。そしてキッと金髪ツインテールに睨まれたタエは、さらにカスミの背に縮こまって隠れてしまった。その様子に、沙綾は少し強張っていた身体から力が抜けた。
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