【バンドリ】さあやとサアヤの話
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22:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 10:49:26.63 ID:YWfCY9A20

「だからそう言ったじゃない。そっちの裸足の貧乏エセニンジャがりみで、かすみんの背中に隠れてるコミュ障がおたえ」

「クラベン系女子が人を指してコミュ障などど言うとはコッケイであるな。ぷ、ぷ」

「うっさい。ほら、おたえもいい加減、かすみんを隠れ蓑にしない」

「む、む、無理っす! いきなりそんな、沙綾センパイの中身が入れ変わっちゃったって……自分、不器用なんで!」

「あ、あの、たえちゃん……そんなにギュって掴まれると洋服に皺が……」

「ああっ! ごめんなさい、ごめんなさい……!」

 アリサに真っ向から向かって憎まれ口を叩くリミ。カスミの背中から一向に出てくる気配がなく、謝ってばかりのタエ。

「……ええ?」

 困惑した声を上げながら、はっきりと沙綾は実感した。ここは自分の知っている世界ではないんだ、と。今さら感じたそれにやや焦りが募る。

「サアヤちゃん、大丈夫……? 顔色がちょっと……」

「あ、う、ううん、大丈夫だよ」

「……やっと実感が出てきたのかしらね」

「まぁ……うん、そんな感じ?」

 やれやれ、と言った様子でアリサは肩をすくめる。しかしその表情にはどこか安心したような色が含まれていた。



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