【バンドリ】さあやとサアヤの話
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154:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 12:33:18.21 ID:YWfCY9A20

「……いいんじゃないかな」

 と、そこでさあやが口を開いた。

「え?」

「いいと思う。全然悪いことじゃないんだよ、きっとそれって」

 キョトンとした自分の顔。それに向かって、まるで自分に言い聞かせてるみたいだな、と思いながら彼女は続ける。

「父さんが――あなたの父さんが言ってたよ。昨日、星を見に行ったじゃん? それで帰りが結構遅くなったのにさ、『お前はもっと夜遊びとかしてきてもいいんだぞ』って。おかしいよね。普通、父親って娘が夜に出歩くと怒るのに……何回も何回も、『お前はもっと自由に遊んできていいんだ。花の高校生なんだから』って言って……ちょっとおかしな感じだけど、すごく心配されたんだ」

 入れ替わってからのことを思い出す。このひと月半と少しの間で、どれだけ似たような言葉をかけられただろうか。その回数を数えようとすれば、両手両足の指を使っても足りない。

「だから、あなたはもっと……自分に素直でわがままでいいんだよ。きっとその方がみんなも安心するし、嬉しいと思うんだ。わがままを言うことは、悪いことだけじゃないよ」

「…………」

「って、私がこんなこと言ったら『さーやもだよ!』なんて香澄に言われそうだけどね」

 苦笑いを浮かべたさあやの頭に、ちょっとだけ怒ったような顔をする香澄の姿が浮かぶ。



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