145:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 12:25:50.16 ID:YWfCY9A20
「初めまして……じゃないか」
しばらく無言で見つめ合ってから、どちらかともなく声を出す。その声はがらんとした車内に侘しく反響した。
どこへ向かっているとも知れない電車の中で、お互いの姿と向き合うふたりの沙綾。そうだ、入れ替わった時と同じだ。あの時もこうして、私たちは向き合って座っていたんだ。
あの時はお互いに自分の姿を確認した瞬間、意識が黒く塗りつぶされていった。けれど今回は違う。まるで鏡を見つめているみたいに、自分の姿がはっきりと見える。
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