131:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 12:14:59.36 ID:YWfCY9A20
声をかけられて、ハッとする。
目の前には親友たちによく似たとても優しい友達がいて、沙綾のことを心配そうに覗き込んでいた。
「ううん、なんでもないよ」
沙綾は首を振ってから、みんなの顔をまじまじ見つめる。改めて向かい合うとやっぱり似てるところがあるな、と思い、それから「ありがとう」と口からこぼした。
「どういたしまして!」
元気な声が返ってきて、沙綾は笑う。みんなも笑う。その様子を見てつくづく実感するのは、自分はもらってばかりだということ。
この世界に迷い込んでしまってからは、徹頭徹尾、ポピパのみんなに心配されてばかりだ。……いや、ポピパだけじゃない。もうひとりの私にとって大切な人全員が、自分のことを想ってくれている。
嬉しいけど、やっぱりちょっと自分が情けなくって、少し申し訳なくなる。
こんなにも温かくて優しいみんなのために、何か出来ることはないだろうか。何か少しでもお返しが出来ないだろうか。そう考えてみれば、答えは簡単に出てきた。
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