104:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:57:14.78 ID:YWfCY9A20
「前はほら、ひとりで考えなさいって言ったけど……今回は違うでしょ? もうかすみんはしっかりと歌に向き合ってるし……ひとりじゃない。沙綾だってそう。あたしと、りみと、おたえがいるんだから」
「有咲ちゃん……」
「そう、師匠はひとりではない。もちろん美味しいパンをくれる獅子メタル殿も」
「え、あの、え……? 急に連れてこられて、なんの話っすか……?」
「みんな……」
教室の自分の机の周りには、Poppin'Partyのみんながいた。
半年前の自分の周りはどうだったろう、と考えてみればそれは考えるまでもないことで、その時の香澄はひとりぼっちだった。友達と呼べるのは、名前も顔も知らない、机上の文通相手だけだった。だけど――
「そんなお通夜みたいな顔してたら、曲なんて浮かんでこないわよ」と、有咲。
「実はな、師匠がひとりきりで作曲して、印税を独り占めしようとしているのだ」と、りみ。
「あの、自分にも何か出来ることがあると思うので……」と、りみはスルーして、話を察したたえ。
「うん……うん!」
――だけど、今の自分の周りにはみんながいる。大切な友達がいる。それだけで、何か眼前の暗闇が晴れたような気がした。香澄は力強く頷いて見せる。
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