102:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:56:00.64 ID:YWfCY9A20
「あ、有咲ちゃん……?」
当惑した香澄に、指は眉間につけたまま、有咲は言う。
「眉間に皺、寄りすぎよ。なにひとりで悩んでるのよ」
それは相変わらずの小さな声だったけれど、それでもいつもよりもずっとしっかり芯の通った声だったから、賑やかな教室の喧騒に溶けず、まっすぐに香澄の耳に届く。
「昨日からずっと考えてんのは、沙綾のことでしょ?」
「……うん。サアヤちゃんにアドバイスもらって、それで、沙綾ちゃんを元気づけなきゃって思ってて、でも何も思い浮かばなくて……」
「で、ひとりでずっと考えてたって? かすみん、あんたバカなの?」
「ばっ……!?」
バカなの? というセリフが耳に刺さり、反発しようと思ったけどすぐにやめた。そうだよ、こんなに悩んでるのに何も思いつかないなんて、わたしはただのお馬鹿さん……ドアホウのアホウドリ……。
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