千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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96: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/12(日) 22:31:49.58 ID:DoNfZkVt0

海未「龍神様──レックウザの啼き声です」

ことり『それとね!! 今、音ノ木の上空に向かって、リザードンが飛んでいったの!!』

海未「!? それは本当ですか!?」

ことり『うん……!! 今向かってる……!! 海未ちゃんも来て!!』

海未「……で、ですが」


私には全体指揮の役割がある。

ここで、私情を挟んで、飛び出すわけには──

と、思った矢先。ポケギアを隣の人物に引っ手繰られた。


絵里「ことり? 話は聞いたわ。海未もすぐに向かうから」

海未「え、絵里!?」

絵里「行きなさい、海未。残りの指揮は私が引き継ぐから」

海未「で、ですが……!!」

絵里「……こんなときしか、顔出さないんだから、あの子は」

海未「……絵里」

絵里「幼馴染なんでしょ? 心配掛けられてばっかなんだから、たまには説教の一つでもかましてやりなさい」


絵里はそう言いながら、通話を終えたポケギアを再び私に向かって投げ渡してくる。


海未「……恩に着ます。カモネギ、飛びますよ!!」
 「カァモッ!!!!」


私はカモネギに掴まって、飛び出した。





    *    *    *





1番道路から全速力で飛び立ち、音ノ木付近で垂直に上昇をしている、ことりとチルタリスを見つける。


海未「ことり!!」

ことり「! 海未ちゃん!!」


そのまま、横に並ぶ形で上昇して行く。

そして、その遥か上方に、人を乗せたオレンジ色の影──


海未「リザードン……!!」

ことり「うん!! ──穂乃果ちゃんが……穂乃果ちゃんが戻ってきてくれた……!!」

海未「全く、絵里の言う通りですね……こんなときしか、顔を見せないんですから。たまには文句の一つでも言わないと、こちらの気が済みません」

ことり「……えへへ、そうだね」


文句をつけることに対して同意している割に、ことりは嬉しそうに頷く。


海未「行きますよ、ことり!! 穂乃果のところへ!!」

ことり「うんっ!!」





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