千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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95: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/12(日) 22:30:05.01 ID:DoNfZkVt0


    *    *    *





──セキレイシティ。


 「──キリュリリュリシィィッ──!!!!!」

ことり「この……啼き声……!!」


この声は……聴いたことがある。


ツバサ「──ことりさん……!!」

ことり「! ツバサさん!」


音を聴いて、立ち尽くしていた私の元にツバサさんがカイリューに乗ったまま、降り立つ。


ことり「あ、あのね……!! この啼き声は──」

ツバサ「それよりも、ことりさん!! あれ……!!」


ツバサさんが音ノ木の方を指差す。

釣られるように視線を泳がせて、


ことり「え……? ……え!?」


戸惑いの声は、すぐに驚きの声に変わった。


ことり「あのリザードン……!! まさか……!!?」

ツバサ「ことりさん、行って。セキレイの街は私が引き受ける」

ことり「! い、いやでも……!!」

ツバサ「今会わなくちゃ、次いつ会えるかわからない、だから行って」

ことり「……! わかった! ありがとう、ツバサさん!!」
 「チルゥッ!!!!」


わたしはチルタリスに飛び乗って、音ノ木へ向かって飛び出した。





    *    *    *





──1番道路。


ことり『海未ちゃん!!』

海未「……ことり?」


先ほどから、ひっきりなしに掛かってくる、異常事態を共有するために鳴っているポケギアを取ると、今度は焦り気味に叫ぶことりだった。


ことり『この音……!! わたしたちが小さい頃に音ノ木に登って聴いた声と同じ啼き声だよね……!!?』

海未「ええ、間違いありません」


幼い時分に、二人の幼馴染と登った、龍の住まう樹の守り神の声。



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