千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/12(日) 22:27:21.67 ID:DoNfZkVt0
凛「龍の咆哮……? でも、いつもと全然音が違う……これって……」
──prrrrrr!!!!!
突然鳴り出すポケギアに出る。
天文所職員『所長! 聴こえてますか!?』
凛「……うん、麓のホシゾラシティでも聴こえてるよ」
しかもその天を劈く音は、どんどんと降りてきている気がする。
天文所職員『音が大きくなるに連れて、反応も大きくなっているんですが……!!』
凛「反応……? なんの反応?」
天文所職員『巨大なドラゴンポケモンのエネルギー反応です……!!』
凛「……!? ……まさか、この音……そのポケモンの啼き声なの……?」
* * *
──セキレイシティ東、9番道路上空。
カイリューに乗ったまま、フソウ〜セキレイのルートの巡回をしていた私──ツバサは、
「────キリュリリュリシィィッ──!!!!!」
突然天から降って来た、この啼き声を聴いて、海未さんに連絡を飛ばしていた。
ツバサ「海未さん……この音、そっちでも聴こえてる?」
海未『はい。恐らく、地方中に響いています』
ツバサ「……これ、何? 音ノ木のメテノの爆発──『龍の咆哮』とは全然音が違う……聞いたこともないような音なんだけど」
海未『……私は、これと同じ音──いえ声を、昔聞いたことがあります』
ツバサ「……! 本当!?」
海未『……はい。これは、恐らく──』
海未さんが正体を言おうとした、そのときだった。
私の背後から、大きなドラゴンのようなポケモンが通り過ぎて──
ツバサ「!?」
そのまま、音ノ木の方へ向かっていく。
そのポケモンの背中には、自分と同じくらいの年頃の女性の後姿。
そして彼女を載せているオレンジの体躯のポケモンは──。
ツバサ「……リザードン!? まさか……!!」
私はカイリューに指示を出し、猛スピードで発進する。
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