千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/12(日) 17:36:50.41 ID:DoNfZkVt0
さすがにこのルール無用の空間で、聖良を追いながら、理亞を捌くのはキツイ。
私は周囲を見回しながら、どうにか策がないか考える。
この空間に連れてこられて、結構な時間、聖良を追っていたため、随分と下に登って来てしまった。
そのため、入口はすぐ近くにある。
果南「……ぐ、ああ、もう!! 頭の中がごちゃごちゃになる!?」
常識が摩り替わっているのか、考えていることと、見ていることと、認識していることがうまく噛み合わない。
こういう小難しい状況は本当に苦手だ。
そんな中──
「果南ちゃーん!!」
千歌の声がする。
果南「……え!? 千歌!?」
驚いて、声のする方を見ると──いや居ないし。
たぶん、こういうときは……と思って逆を見ると、
千歌「果南ちゃーん!!」
ルビィ「果南ちゃん!!」
千歌とルビィちゃんがこちらに向かって、遠ざかって……ああもうどっちだ。
理亞「! まさか、ここまで追ってきた……!?」
* * *
千歌「果南ちゃーん!!!」
声を張り上げて呼ぶほどに果南ちゃんは何故か、私たちが来る方向とは逆を向いている。
それは置いておいて、かなり下に登ったところに見える果南ちゃんとの間には理亞ちゃんの姿。
私とルビィちゃんは、壁を走って下に登っているんだけど……。
果南ちゃんとの距離感が全然詰まらないし、
位置関係上、果南ちゃんの間に居るはずの理亞ちゃんだけが何故かどんどん近付いてくる。
千歌「も、もうー!!! どうなってんのこれー!!!」
私が叫びをあげると、
ルビィ「ごめん千歌ちゃん! 先に行くね!!」
ルビィちゃんが前に飛び出す。
千歌「うぇ!?」
ルビィ「たぶんこの辺りは左に進むと果南ちゃんの方に前進するみたいだよ!!」
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