千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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420: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/17(金) 23:50:56.15 ID:dd6+2abs0

バクフーンの身体が拳圧を受けて、後ずさる。


千歌「力任せすぎるでしょ!?」


メガシンカしてるとは言え、いくらなんでもパワーがデタラメすぎる。

恐らく遠距離で戦うのは無理だ。

……いや、ラグラージはどう見ても近距離タイプのポケモンだけど。

ただ、とてつもないパワー差があっても、近付けば近付くほど相手の呼吸も読みやすくなる。

私に勝機があるとしたら、そこの読み合いしかない。


千歌「バクフーン!! “ニトロチャージ”!!」
 「バクフッ!!!!!」


バクフーンは肉薄するために、一気に加速する。

“ニトロチャージ”は走り回りながら全身の筋肉を発熱させ、速度を向上させる技だから、掴まったままでは多少熱いが、今バクフーンから離れるわけにはいかない。


果南「!! 真っ向から来るんだね!! いいよ、来なっ!!」
 「ラァーーーグッ!!!!!」


向かってくるバクフーンに対して、ラグラージが大きな腕を引く。

またあの力任せの豪腕で殴り飛ばすつもりだろう。

──集中。

呼吸を整えながら、ラグラージをよく観察する。

恐らく威力を殺しきるには、あの拳の中心に向かって、こちらも大きな火力を叩き込む必要がある。

ただ、あれだけの火力をバクフーンの筋力だけで張り合うのは不可能だ。

だけど……一つ試してみたいことがある。

バクフーンの特徴の一つとも言えることが、技に応用出来るかもしれない。


千歌「ぶっつけ本番だけど……やるよ!!」
 「バクフッ!!!!!」

果南「ぶん殴れ!!!」
 「ラァァァーーーグ!!!!!!!」


ラグラージの拳が迫ってくる。

──あの拳の中心を完璧に狙え!!


千歌「“ほのおのパンチ”!!」
 「バァァーーークッ!!!!!!」


バクフーンがスピードを載せたまま拳を突き出す。

その拳はラグラージの拳とインパクトする瞬間に、

──ボォンッ!!!! と大きな音を立てて爆ぜる。


果南「!?」
 「ラグッ!!?」

千歌「!! 出来た!!」



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