千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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42: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/12(日) 06:11:22.76 ID:DoNfZkVt0

ダイヤ「え、ある……? さっき、切れて……飛んで……え……?」

鞠莉「あ、えーっと。探してるのはこれかしら?」

ダイヤ「……コレ?」


そうして、差し出して来たモノは。


ダイヤ「──ピギャッ!?!?」


腕だった。

切り飛ばされたはずの鞠莉さん腕。


ダイヤ「は……? は……??」

鞠莉「実はね、コレ……うぅん、この子はね」


鞠莉さんがこの子と言うと、

腕が溶けるように変形していき──薄紫の不定形のモノになる。


ダイヤ「まさか……メタモン……?」

 「メタァ…」
鞠莉「Yes! 最初から、スナッチマシーンの隙を稼ぐために、不意を突く作戦をいくつか練ってたのよ。だから、左腕は最初から上着の内側に隠して、左肩より先をメタモンに“へんしん”してもらってたのよ」

ダイヤ「じゃあ……あの血は……?」

鞠莉「あれは血糊よ。リアリティがないと意味がないからネ!」

ダイヤ「……そう」

鞠莉「…………あ、あれ? ……てっきり、『なんで先に言わないのですか!?』とか怒られると思ってたんだけど……?」

ダイヤ「……ぅ……っ……ぐす……っ……」

鞠莉「!? ダ、ダイヤ……!?」

ダイヤ「……ぅ……っ……ま、まりさんが……しんで、しまったのかと……おもって……わ、わたくし……っ……」

鞠莉「……!? ご、ごめん!!? い、生きてるから!! ほら、I'm fine!! すごい元気〜!!? 死んだりなんてしないから!? ね!?」

ダイヤ「わ、たくし……っ……ひっく……っ……ほんとに……どうしたら、って……おもって……っ……」

鞠莉「ダイヤ!? ホ、ホントにゴメン!!? ほ、ほら敵を騙すにはまず味方から的な!? いや、だから、ホント、ゴメン泣きやんで!?」

ダイヤ「まりさぁん……っ……」

鞠莉「……あ、ぅ……よしよし……もういなくなったりしないから……」

ダイヤ「ぅ……ぅ……ぐす……っ……」


鞠莉さんの無事に感極まって泣き出すわたくしを見て、


 「メレ…」


ボルツが呆れたように一鳴きしたのでした。





    *    *    *





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