千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/11(土) 14:05:09.85 ID:XqTkDbxP0
……っと、噂をすればね。
図鑑の通話音声から、ずら丸の声が割り込んでくる。
花丸『ルビィちゃんの救出!! 成功したずらー!!』
善子「!」
ずら丸の勝利報告と、ほぼ時を同じくして、
──pipipipipipi!!!!!!
と、図鑑が共鳴音を発し始める。
花丸『ずら!? ま、また鳴り始めたずら!?』
共鳴音は3つの図鑑が正しい所有者の手元にある場合しか鳴らない。
──と言うことは、
『──みんな!!』
通話の先から聞き覚えのある声。
曜『その声……!!』
千歌『ルビィちゃん……っ!!』
善子「……全く、心配掛けさせんじゃないわよ、リトルデーモン」
ルビィ『花丸ちゃんからいろいろ聞いたよ。みんな、ありがとう……』
ルビィは通話の向こうでお礼を述べてくる。
千歌『もう! 何、水臭いこと言ってるの!』
曜『そうだよ! 私たち、学校の先輩なんだから!』
善子「……ま、まあ、リトルデーモンの危機に堕天使が手助けをしないわけにもいかないし」
ルビィ『えへへ……ありがと、千歌ちゃん、曜ちゃん、ヨハネちゃん。……それと、梨子さん』
梨子『! あ、その、いえ……! ルビィちゃん……? が無事でよかったよ』
ルビィ『はい……! 見ず知らずのルビィのために……ありがとうございます……!』
……言われてみれば、梨子とルビィって、これが初対面なのね。
いや、通話越しだから、まだ対面してないけど。
なんてことを考えていたら、
──ガタンッ!! と床が再び大きく傾く。
善子「わたたっ!?」
千歌『うわっ!? また、傾いた!?』
向こうも同じようだ。つまり、艦そのものがバランスを崩しているという証左。
花丸『あ、そうだったずら! ルビィちゃんの脱出の際に、制御室を壊しちゃったから、皆急いで脱出して欲しいずら……!!』
梨子『やっぱり……そういうことになってたんだね』
善子「そういうことは先に言いなさい!!」
私は上を見上げる。
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