千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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394: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/17(金) 18:57:44.86 ID:dd6+2abs0


中央広間に戻ってくると、


千歌「……あ」


それぞれの通路から光が伸び、中央のエレベーターへと集まっていた。


千歌「…………」


私がエレベーターの前に近付くと、

──ウイーンと無機質な音と共にエレベーターのドアが開く。

乗れということだろう。

私がエレベーターに乗り込むと、扉が閉まり、勝手に上昇が始まる。

これから向かうんだ──チャンピオンのところに。


千歌「……っと、今のうちにポケモンたちの回復をしておかないと」


私はリュックから“きずぐすり”やら“げんきのかけら”やらを取り出して、ポケモンたちの治療を始める。


千歌「せっかくだから……最後にリュックの中の整理もしておこうかな……」


ごそごそリュックを漁りながら中身を確認していると──


千歌「ん……?」


なにやら赤い宝石のようなものを見つける。


千歌「……………………。…………なんだっけ、これ……?」


しばらく頭を捻って──


千歌「……あ、思い出した。旅立ちのとき、ダイヤさんから貰ったやつだ。えーと、確か……“ほのおのジュエル”だったっけ……? ほのおタイプの技を一回だけ強化してくれるってやつ」


すっかり存在を忘れていた。


千歌「今考えてみれば、使いどころが結構あった気がする……」


しかし、


千歌「今更使うタイミングあるかな……んー……」


バクフーンはここまでの戦いで炎の強化の仕方をいろいろと習得して来た。今更一発だけ威力が欲しいってタイミングがピンポイントに来るだろうか。

少し迷ったけど、


千歌「……まあ、なんかしら使えるかもしれないから、一応持っておこ」


私はとりあえずそのジュエルを上着のポケットに捩じ込んだ。

……間もなく、エレベーターは最上階へと辿り着く──





    *    *    *





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