千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/17(金) 18:48:02.79 ID:dd6+2abs0
海未「……そうこなくては!! “ハイドロポンプ”!!」
千歌「!」
「ケンキィッ!!!!」
「バクフッ!!!!」
ツノを掴んで無理矢理止めたところに、至近距離から“ハイドロポンプ”。
バクフーンは攻撃が直撃し、フィールドの後方まで一気に吹っ飛ばされる。
海未「畳み掛けなさい!! “アクアテール”!!」
「ケンキッ!!!」
吹っ飛んだバクフーンに飛び掛かるように、追撃を仕掛けてくる。
千歌「バクフーン!! 走って!!」
「バクフッ!!!!!」
バクフーンはすぐに起き上がり、私の背後を迂回しながら走り出す。
バクフーンが飛び出したすぐ後に──
──ビシャンッ! と音を立ててダイケンキの縦薙ぎ尻尾が床を打つ。
海未「“アクアジェット”!!」
「ケンキッ!!!!」
海未師匠は攻撃を外しても冷静に追撃の手を打ってくる。
千歌「こっちも加速!! “ニトロチャージ”!!」
「バクフーー!!!!」
二匹が走り回る中、考える。
ダイケンキは武器であるアシガタナと、自身の持っている鎧で攻撃を防ぐ、攻防のバランスが両立したポケモン。
それに加え単純にみずタイプであることも考えるとバクフーンの攻撃は遠距離でも近距離でも対応されてしまう。
じゃあ、どうするか……。
「バクフッ!!!!」
「ケンキッ!!!」
思案しながら、フィールドを駆ける二匹を目で追う。
その際──最初に斬り裂いたアシガタナが目に入る。
……相手が丈夫な鎧を持っていても、バクフーンの炎熱をしっかり伝えれば、攻撃は通る。
──梨子ちゃんとの戦いのときもそうだったけど、炎と言うのは分厚い壁などには正直あまり強くない。
炎が散ってしまうからだ。
対象全体を飲み込むほどの火力があれば別だけど、炎は壁に当たるとすぐに直進能力を失ってしまう。
普通の物理的な攻撃と違って、炎そのものに重さがあるわけじゃないからだと思う。
ただ……そんな炎でもって、梨子ちゃんとの勝負には勝利した。
そして、そこから一つのアイディアを思いつく。
千歌「……やってみる価値はある」
「バクッ!!!」
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