千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/12(日) 06:02:29.97 ID:DoNfZkVt0
ダイヤ「……もし、自由に時間が操れるなら、勝ち目がないのではありませんか?」
鞠莉「……いや、本当に自由に操れるなら、もっとやりようがあるでしょ」
──やりよう。
つまり、本当に時間操作が出来るなら、もっと一方的な展開で、わたくしたちを倒すことが出来るという意味でしょう。
鞠莉「仮説の域は出ないけど……ディアルガ自身の心臓の鼓動でスピードが関係してるんじゃないかしら」
ダイヤ「鼓動のスピード……?」
鞠莉「図鑑の説明が正しいなら、ディアルガの心臓は時間の流れと結びついている……。速い鼓動なら時間は早回しに、遅い鼓動なら時間は遅くなるんじゃないか……そう思わない?」
ダイヤ「……成程」
鞠莉「心臓の鼓動を無理矢理筋肉で制御するとなれば、ディアルガ自身も相当身体に負荷がかかる。これなら、何度も時間跳躍を使ってこないことも説明が付く」
二人でディアルガの能力について考察をしていると、
「ンネェーーーール!!!!!!?」
ハガネールがこちらに向かって、吹き飛ばされてくる。
拘束ももう限界だったようだ。
ダイヤ「ハガネール! 戻ってください!」
ハガネールをボールに戻す最中、
「ディアガァァァァァ!!!!!!!!」
ディアルガが声をあげてこちらに迫ってくる。
鞠莉さんと二人で入江内へと走り出す。
鞠莉「これも仮説だけど……たぶん連発が出来ないこととか考えると、それ相応のタイミングがあるんだと思う」
ダイヤ「タイミングですか?」
走りながら、鞠莉さんが続きを話し始める。
鞠莉「最初の位置関係を元に戻したのは、寝起きでまだ心拍数が極端に低かったから出来た、とか。さっき一気に近付いてきたのは、炎で焼かれて熱で心拍数があがったから……って言えばそれっぽいかしら」
ダイヤ「……確かに、それっぽくはありますわね」
ですが……運動をすれば、普通の生き物は心拍数が上がる。
その理屈だと、攻撃をすればするほど、相手は加速していくことになる。
鞠莉「だから、いい按配で捕獲するしかない……!」
ダイヤ「……ですわね」
幸い、ダメージの回復などをしているわけではなさそうですし。
ダメージは既に鞠莉さんが相当食らわせている。
鞠莉「こっちにはマスターボールがある……確実に当てられるタイミングさえ来れば、捕獲は出来る。……ただ、ネックなのはスナッチだネ」
ダイヤ「時間が掛かるのですか?」
鞠莉「普通に投げるのに比べると、スナッチマシーンからエネルギーを送る時間があるから……持って、狙い定めて、そこからエネルギーを充填して投げるまでに5秒くらい掛かるわ」
ダイヤ「5秒……」
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