千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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38: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/12(日) 06:02:29.97 ID:DoNfZkVt0

ダイヤ「……もし、自由に時間が操れるなら、勝ち目がないのではありませんか?」

鞠莉「……いや、本当に自由に操れるなら、もっとやりようがあるでしょ」


──やりよう。

つまり、本当に時間操作が出来るなら、もっと一方的な展開で、わたくしたちを倒すことが出来るという意味でしょう。


鞠莉「仮説の域は出ないけど……ディアルガ自身の心臓の鼓動でスピードが関係してるんじゃないかしら」

ダイヤ「鼓動のスピード……?」

鞠莉「図鑑の説明が正しいなら、ディアルガの心臓は時間の流れと結びついている……。速い鼓動なら時間は早回しに、遅い鼓動なら時間は遅くなるんじゃないか……そう思わない?」

ダイヤ「……成程」

鞠莉「心臓の鼓動を無理矢理筋肉で制御するとなれば、ディアルガ自身も相当身体に負荷がかかる。これなら、何度も時間跳躍を使ってこないことも説明が付く」


二人でディアルガの能力について考察をしていると、


 「ンネェーーーール!!!!!!?」


ハガネールがこちらに向かって、吹き飛ばされてくる。

拘束ももう限界だったようだ。


ダイヤ「ハガネール! 戻ってください!」


ハガネールをボールに戻す最中、


 「ディアガァァァァァ!!!!!!!!」


ディアルガが声をあげてこちらに迫ってくる。

鞠莉さんと二人で入江内へと走り出す。


鞠莉「これも仮説だけど……たぶん連発が出来ないこととか考えると、それ相応のタイミングがあるんだと思う」

ダイヤ「タイミングですか?」


走りながら、鞠莉さんが続きを話し始める。


鞠莉「最初の位置関係を元に戻したのは、寝起きでまだ心拍数が極端に低かったから出来た、とか。さっき一気に近付いてきたのは、炎で焼かれて熱で心拍数があがったから……って言えばそれっぽいかしら」

ダイヤ「……確かに、それっぽくはありますわね」


ですが……運動をすれば、普通の生き物は心拍数が上がる。

その理屈だと、攻撃をすればするほど、相手は加速していくことになる。


鞠莉「だから、いい按配で捕獲するしかない……!」

ダイヤ「……ですわね」


幸い、ダメージの回復などをしているわけではなさそうですし。

ダメージは既に鞠莉さんが相当食らわせている。


鞠莉「こっちにはマスターボールがある……確実に当てられるタイミングさえ来れば、捕獲は出来る。……ただ、ネックなのはスナッチだネ」

ダイヤ「時間が掛かるのですか?」

鞠莉「普通に投げるのに比べると、スナッチマシーンからエネルギーを送る時間があるから……持って、狙い定めて、そこからエネルギーを充填して投げるまでに5秒くらい掛かるわ」

ダイヤ「5秒……」



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