千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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363: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/17(金) 15:49:22.84 ID:dd6+2abs0

しいたけが身を寄せながら、頬を舐めてくる。


千歌「…………いや、まだだよね」
 「ワゥ」


バトルは3匹の手持ちが完全に戦闘不能になるまで続く。

まだこうして“ふぶき”が止んでいないのは、絵里さんもまだ戦闘が完全に終わってるとは思っていない証拠だ。


千歌「……最後まで、戦う……私が諦めちゃダメだよね」
 「ワッフ」


暖かい、しいたけが傍に居てくれるお陰なのか、だんだん頭が働くようになってきた。

……とは言ったものの、どうするか。

ルガルガンは恐らく既に戦闘不能だ。

バクフーンも雪に埋もれて、こおりづけ状態。

まともに動けるのは、しいたけのみだ。


千歌「……そういえば、しいたけ」
 「ワゥ?」

千歌「しいたけだけ……まだ、やってないよね」
 「ワゥ」

千歌「必殺技」
 「ワフ」

千歌「海未師匠は……のんびりやさんのしいたけには、向いてないって言ってたけどさ」
 「ワォ」

千歌「……やってみない?」
 「ワン」


しいたけが立ち上がる。


千歌「うん、ありがと。しいたけ」
 「ワッフ」


私もゆっくりと立ち上がる。

真っ白な視界。辺りは“ふぶき”による風の音しかしない。

寒くて、冷たくて、前も見えず、何もわからなくて怖い。

でも……。


千歌「私には……しいたけがいる」
 「ワォン」


誰よりも心強い、ちっちゃい頃から私を守って、そばに居てくれた、しいたけが──。

──集中しろ。

吹き荒ぶ風の中だけど、耳を研ぎ澄まして、音を聞け。

きっと来る筈だ──

 ──ザッ

雪を掻きながら、トドメを刺しに──

 ──ザッザッ


 「──ドパンッ!!!!!」

千歌「──そこだ!!!! “かたきうち”!!!」
 「ワォンッ!!!!!」



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