千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/17(金) 15:47:56.85 ID:dd6+2abs0
もう、寒すぎて舌がロクに回らない。
手足が悴み、寒さがもはや痛い。
「ギャゥッ!!!?」
──ルガルガンの悲鳴が聞こえる。
指示を全く出してあげられなかった所為で、ついにサンドパンに撃ち負けてしまったんだろう。
絵里「……雪に閉ざされて眠るといいわ。大丈夫、勝負がついたらちゃんと助けてあげるから」
千歌「ぐ……ぅ……」
もう……ホントに……ダメ、だ……。
何故だか、だんだんと眠くなってくる。
寒いと眠くなるってのは、どうやら本当らしい。
そんなどうでもいいことを考えながら──私の意識は落ちて行った。
* * *
「ワフ」
──声がする。
「ワゥ、ワフ」
──昔から知ってる聞きなれた鳴き声。
その鳴き声はどんどん近付いてきて、
「ワゥ」
その鳴き声がすぐ傍で聞こえるようになったとき、全身が暖かいものに包まれる。
──知ってる。この感覚。
千歌「しい……たけ……」
「ワゥ」
しいたけの暖かい“ファーコート”。
「ワゥ…」
千歌「えへへ……相変わらず、しいたけは暖かいね……」
「クゥーン…」
辺りは室内だと言うのに、強烈な“ふぶき”のせいで完全にホワイトアウトしていた。
これが四天王絵里さんの実力……。
こんな圧倒的なフィールド支配力……勝ち目があるんだろうか。
そんなことを考えていると、
「ワォン」
千歌「わっ」
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