千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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329: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/17(金) 00:59:24.03 ID:dd6+2abs0

フローゼルが急に水中に潜る。フローゼルに掴まったままの私も当然水中に潜ることになる。

ただ、ここまで急な行動。

恐らく、上空からメガピジョットの攻撃が飛んできたと考えて間違いないだろう。

その証拠に音が聞こえ辛い水の中だと言うのに、

──ズドン。ズドン。と何かが強く水面を叩くような音が聞こえてくる。

恐らく、ピジョットの“エアカッター”や“エアスラッシュ”をこっちに向かって飛ばしてきているんだろう。

水中ならどうにか攻撃は届かないが──

でも、ここにはネオラントが居る。

このまま、立ち往生してるのは危険だ。

──なら、


千歌「……!!」


私は滝の音が聞こえる方向を指差す。


 「ゼルッ!!!!」


フローゼルは意図を汲んでくれたのか、そのまま高速で泳ぎだす。

全速前進をしながら、少しずつ水面に近付き。


千歌「──……ぷはっ!!」


私は再び水上に顔を出す。


千歌「滝まで一直線!!! 進めーーー!!!」
 「ゼルルルッ!!!!!」

梨子「逃がさない!! ピジョット!! “たつまき”!!!」
 「ピジョットォォォォォ!!!!!!!」


ピジョットが羽ばたくと、周囲の風は渦を撒き、水を巻き上げる“たつまき”に成長する。


 「ゼルッ!!!!」


体感でわかる。巻き上げられる水の流れのせいで、滝壺に向かって一直線に泳ぐフローゼルのスピードが殺されている。

そして、徐々に戻ってきた視界に飛び込んでくるのは──

巨大な“たつまき”。


梨子「これで私の勝ちだよ!! 千歌ちゃん!!」
 「ピジョットォォォォ!!!!!!!!」


上空から飛んで来る、梨子ちゃんの勝利宣言。

絶体絶命。……でも!!


千歌「まだまだぁ!! フローゼル!! “うずしお”!!」
 「ゼルゥッ!!!!!」


フローゼルが尻尾のスクリューを高速回転させ、水を巻き上げながら“うずしお”を発生させる。


梨子「相殺する気!? でも、それじゃ威力が足りないよ!!」


そう言う梨子ちゃん。

確かに真っ向からぶつけるだけじゃ、威力は足りないかもしれない、でも、



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