千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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323: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/17(金) 00:50:45.33 ID:dd6+2abs0

千歌「“いわなだれ”!!」

梨子「!!」


──ガラガラガラッと音を立てながら、大量の岩が降り注いでくる。


 「ヴォォォッフ!!!!!!」


ムーランドは依然、爆走を続けているが、

落ちてくる岩がぶつかる度に速度が落ちている。

でも──


千歌「今更止まれないよね!!」

梨子「……っ」


“ギガインパクト”で突っ込むしかなかったとは言え、技を引っ込めれば反動で動けなくなる。

なら、この瞬間はまたとない好機だ。


 「ワォンッ!!!!!」


天井から地上を走るムーランドに向かって、“アクセルロック”の勢いでルガルガンが飛び掛かる。


 「ヴォッフッ!!!!!!」


背中から、降って来る高速の一撃。

もちろん、避けることが出来るはずもなく、ムーランドの背中に直撃する。


千歌「よっし、そのまま──」

梨子「ムーランドッ!!!!」

 「ヴォッフッ!!!!!!」


梨子ちゃんが叫んだ瞬間。

ムーランドは身を捩り、勢いを殺さぬまま、強引にルガルガンに前足を引っ掛け、


千歌「なっ!!?」

 「ワォンッ!!!!?」


ルガルガンを無理矢理地面に引き摺り落とす。

二匹は猛スピードで移動したまま、組み合いになったため、もつれ合ったまま、洞窟内を転がっていく。

それと同時に、洞窟内の奥の方でやや視界が開けた広場のような場所が見えてくる。二匹が転がって行くその空間の先に見えるのは……。


千歌「水……!?」


巨大な水溜り。


梨子「! 湖!!」


そこに広がっているのは、巨大な洞窟湖。

洞窟湖の奥の方では、この巨大な水溜りに上流から水を供給している源である滝まで見える。



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