千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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309: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/16(木) 13:07:42.50 ID:E6ygtKl90

スピアーが4本の腕を使って連続で突いてくる。

──そのとき、何故だか。

クリアな思考の中で、これからスピアーが攻撃してくる軌道が『わかる気がした』。

──コンッ、コンッ、コンッ、コーンッ!!!


英玲奈「な……!!」


──あぁ、この感じ、思い出した。

パルキアの攻撃を切り裂いたときと同じ感覚だ。

自分の集中が最大限まで高められて、

ポケモンと意識が同調している感じがする。

今なら──


千歌「……失敗する気がしない」

英玲奈「“ダブルニードル”!!」
 「ブーーーンッ!!!!!」


──コーンッ!! コーンッ!!

次の攻撃も綺麗に相殺し、


英玲奈「“とどめばり”!!!」
 「ブーーンッ!!!!!」


咄嗟に飛び出てきた、お尻の針に──


 「ワォン」


ルガルガンが綺麗に、一直線に、岩のタテガミをぶつけると、

──ピシリ、

スピアーのお尻の針にヒビが入る。

そして、そのまま──


 「ブゥ……ンッ……」


針の先から、身体の芯まで一直線に伝わる衝撃を全身に受けたスピアーは……静かに崩れ落ちた。


千歌「…………」

英玲奈「……なん……だと……」

千歌「……勝った」


勝利したという達成感か、安心したのか、急に足腰から力が抜けて、その場にへたり込む。


 「ワォン」


そんな私の元にルガルガンが駆け寄ってくる。


千歌「あはは、大丈夫だよ、ルガルガン。ちょっと安心したら、力が抜けちゃっただけだから……」
 「ワォン」


ルガルガンが身を寄せてくる。私は労うようにルガルガンを撫でてあげる。


英玲奈「……一つ聞きたい」



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