千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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310: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/16(木) 13:09:13.85 ID:E6ygtKl90

バトルフィールドを挟んで向かい側から、英玲奈さんがスピアーをボールに戻しながら訊ねて来る。


千歌「?」

英玲奈「どうして、キミは……あんなリスクのある技を何度も決められると思ったんだ? 本当に一発でも攻撃が通れば、こちらの勝ちは揺るぎなかった……」

千歌「どうして……か」

英玲奈「普通だったら……いかに選択肢を拡げて、どう対抗するかを考えるものだと思うのだが……」

千歌「……うーん」


そう言われて悩む。


千歌「……なんか、出来る気がしたから……?」


悩んだ末、私の中で出た結論はそれだった。

私の回答を聞いた英玲奈さんが、


英玲奈「……ふ──ふははははっ!! そうか、出来る気がしたのなら仕方ないな!」


頭に手を当てながら、可笑しそうに笑う。


英玲奈「キミは私が思った以上に強いトレーナーだったようだ」


英玲奈さんはそう言って、私の方に歩いてくる。

そして、上着のポケットから──ソレを取り出して、


英玲奈「千歌。キミをクロユリジム公認トレーナーとして、この──」


へたり込んだままの私の前で膝を折って、手渡してくれる。


英玲奈「──“スティングバッジ”を進呈しよう」

千歌「……はい!」


ハチの針を象ったような意匠のバッジを手渡される。


千歌「……これで、8つ目……!」


ついに、8つ目のバッジを手に入れた。


英玲奈「バッジを全てそろえたトレーナーとしての実力を認め、今後全てのポケモンがキミの言うことを聴くだろう。更に、その実力を認め、ここから東にあるウテナシティ、ポケモンリーグへの挑戦権が与えられる」

千歌「ポケモンリーグ……!」

英玲奈「ウテナシティは18番道路を戻り、16番道路を東に、そこから繋がる17番水道を北上した先、チャンピオンロードを言われる山道を抜けた先だ」

千歌「はい……!!」


ついに師匠が待つ、ポケモンリーグへと行くことが出来る……!


英玲奈「ポケモンリーグで四天王たちと……存分に覇を競うと良い」

千歌「はい!」


こうして、私はついに──オトノキ地方全てのポケモンジムを制覇し、全てのジムバッジを揃え……次の目的地、チャンピオンロードへと赴くのでした。






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