千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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307: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/16(木) 13:05:18.10 ID:E6ygtKl90

最後の最後で絶望的なパワーの差を見せ付けられる。

どうする……?

そのとき、

──カタカタと、腰のボールが震える。


千歌「……ルガルガン」


ルガルガンのボールだった。

戦いに出せと言っているのかもしれない。


千歌「……わかった、ルガルガン!! お願い!!」


私はルガルガンを繰り出す。

ボールから飛び出した、ルガルガンは──


 「……」


落ち着いていた。


千歌「ルガルガン……?」


戦闘に出ることを自ら望んでいたことから、勝手に戦意が高揚しているものだと思い込んでいたけど、


 「ワォン」

千歌「……」


ルガルガンは小さく鳴き声をあげながら、こちらに流し目を配らせてくる。

まるで、私に向かって「落ち着け」とでも言わんばかりに、


千歌「……そうだね。焦っても仕方ないもんね」


私は呼吸を落ち着けるために、


千歌「……すぅー…………はぁー…………」


いつものように深呼吸をする。

酸素が全身に巡ってきて、なんだか視界も思考も少しだけ、すっきりしてくる。

──相手の攻撃は猛スピードから繰り出される針による刺突攻撃。

避けるのは実際問題難しい。

なら受け止めるしかない。


英玲奈「……落ち着いているところ、悪いが、攻撃させて貰うぞ……!! “ミサイルばり”!!」
 「ブブブブーンッ!!!!!」


再び、“ミサイルばり”が飛んで来る。

私は目をしっかり開き、

真っ直ぐ指を指す。


千歌「……一発たりとも針を通さない」


飛んで来る針の先端に向かって──



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