千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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300: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/16(木) 12:56:08.28 ID:E6ygtKl90

息を切らしたフローゼルが、私の方へと走り出す。

だが、英玲奈さんはそれを許さない。


英玲奈「“エレキネット”!!」
 「クワガーーー」


クワガノンから、電撃を帯びたネットが発射され──


 「ゼ、ゼルゥッ!!!?」


上空で広がって、逃げるフローゼルを捉える。


千歌「フローゼル!! 尻尾のスクリューで吹っ飛ばして!!」

 「ゼ、ゼルゥゥゥゥ!!!!!」


電撃を食らいながらも、どうにか気合いで尻尾を振り回すが──


英玲奈「逃がすか……! クワガノン!」
 「クワガーーー」


クワガノンの突き出された顎の間にバチバチと火花が爆ぜ、エネルギーがチャージされていく。


英玲奈「“でんじほう”!!」
 「クワガーーー!!!!!!」


チャージされたエネルギーは電撃弾となって、ネットの中でもがく、フローゼルに向かって発射された。


 「ゼルゥゥゥゥゥ!!!!!?」

千歌「!! フローゼル!!」


強力な“でんじほう”を食らった、フローゼルは──


 「ゼ、ル……」


健闘虚しく戦闘不能だ。


千歌「……よく頑張ったね、フローゼル。ボールに戻って、休んで」


私はフローゼルをボールに戻した。

次のポケモンを繰り出す前に図鑑を開く。


 『クワガノン くわがたポケモン 高さ:1.5m 重さ:45.0kg
  腹部に 発電器官を 持ち 大アゴに エネルギーを 集め
  凄まじい 電気を 放つ。 アクロバティックな 飛行で 敵を
  撹乱しながら 放つ 電撃ビームは とりポケモンも 圧倒する。』


千歌「クワガノン……でんきタイプのポケモン」


英玲奈さんはここまでの手持ちを見る限り、どうやらむしタイプのジムリーダーのようだ。

だけど、むしタイプでありながらも、バクフーンにはみずタイプ、フローゼルにはでんきタイプと、もう一個のタイプで確実に弱点を突いてきている。

一匹一匹が純粋に強いだけじゃなく、手堅い指示と戦略で戦うトレーナーのようだ。

……さて、でんきタイプを無効化出来るじめんタイプの手持ちは持っていない。

なら、



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