千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/15(水) 03:13:37.86 ID:YHpk3Rh50
ムーランドは再び苦しそうに顔を歪める。
もうどくが徐々に回って来ている。
一方バルジーナは空で旋回している。
このまま、ムーランドが力尽きるのを待っているようだ。
──パチ、
ことり「……?」
──パチパチ、バチ、
ことり「な、なんの音……?」
ただ、もちろんこのまま手をこまねいているつもりはない。
ムーランドが先ほど、空振りした“かみなりのキバ”が音を立て、大きな火花を立てる──
梨子「“そらをとぶ”をしている相手にも、当たる技がありますよ!!」
ことり「……!?」
全身の毛を逆立て、牙から電荷を大気に放出──そして、それを雷撃として撃ち落す大技。
梨子「“かみなり”!!」
「ヴォッフッ!!!!!!」
「バァァァァルゥゥゥゥゥッ!!!!!!!!?!?」
ことり「バルジーナ!!!?」
空中でバルジーナの絶叫があがる。
突然空中に現われた放電現象に為す術もなく、感電し、
「バ、バルゥゥ……」
黒こげになったバルジーナは、気を失って落下。
ことり「戻って!!」
すかさずことりさんはバルジーナをボールに戻す。
梨子「残り……一匹……!!」
ついに、ことりさんを追い詰めた。
ことり「……すごいね、梨子ちゃん。本当に前戦ったときとは別人だね」
梨子「……ことりさんに気付かせてもらったお陰です。私たちはいつだって、一人で戦ってるわけじゃない」
ポケモンと一緒に歩んで、ポケモンと一緒に考えて、ポケモンと一緒に戦う。
そんな当たり前のこと。
梨子「──みんながいるから……戦える」
ことり「……うん、そうだね」
ことりさんは最後のボールを掲げる。
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