千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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227: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/15(水) 03:13:37.86 ID:YHpk3Rh50

ムーランドは再び苦しそうに顔を歪める。

もうどくが徐々に回って来ている。

一方バルジーナは空で旋回している。

このまま、ムーランドが力尽きるのを待っているようだ。

──パチ、


ことり「……?」


──パチパチ、バチ、


ことり「な、なんの音……?」


ただ、もちろんこのまま手をこまねいているつもりはない。

ムーランドが先ほど、空振りした“かみなりのキバ”が音を立て、大きな火花を立てる──


梨子「“そらをとぶ”をしている相手にも、当たる技がありますよ!!」

ことり「……!?」


全身の毛を逆立て、牙から電荷を大気に放出──そして、それを雷撃として撃ち落す大技。


梨子「“かみなり”!!」

 「ヴォッフッ!!!!!!」

 「バァァァァルゥゥゥゥゥッ!!!!!!!!?!?」

ことり「バルジーナ!!!?」


空中でバルジーナの絶叫があがる。

突然空中に現われた放電現象に為す術もなく、感電し、


 「バ、バルゥゥ……」


黒こげになったバルジーナは、気を失って落下。


ことり「戻って!!」


すかさずことりさんはバルジーナをボールに戻す。


梨子「残り……一匹……!!」


ついに、ことりさんを追い詰めた。


ことり「……すごいね、梨子ちゃん。本当に前戦ったときとは別人だね」

梨子「……ことりさんに気付かせてもらったお陰です。私たちはいつだって、一人で戦ってるわけじゃない」


ポケモンと一緒に歩んで、ポケモンと一緒に考えて、ポケモンと一緒に戦う。

そんな当たり前のこと。


梨子「──みんながいるから……戦える」

ことり「……うん、そうだね」


ことりさんは最後のボールを掲げる。



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