千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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214: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/15(水) 02:43:28.71 ID:YHpk3Rh50

善子ちゃんのアブソルが使っていたのと同じ技だ。

でも、ケンホロウは眠っているはず……。


 「ケンホロ……zzz」


たしかにケンホロウは、寝息を立てている。

つまり……。


梨子「“ねごと”……!!」

ことり「やっぱり“ねごと”だと技の精度が落ちちゃうね……」


初見を回避出来たのは不幸中の幸いだった。

ただ、眠らせても攻撃が出来るとわかった以上、場作りだけに集中している余裕がない。


梨子「“ウェザーボール”!!」
 「チェリリッ!!!!!!」


チェリムから太陽のような、炎の塊が打ち出される。

“ねごと”が使えると言っても、自由に飛び回ることが出来るわけじゃない。


 「ホロォ……ッ……zzz」


攻撃はケンホロウをしっかりと捉え、ダメージを与える。

“ウェザーボール”だけでは倒すまでには至っていないが……。

今畳み掛けておくに越したことはない。


梨子「“はなふぶき”!!」
 「チェリィィィーーー!!!!!!!」


チェリムの周囲に花が咲き誇り、それが吹雪のようにケンホロウを襲う。


 「ホロォ……ッ……zzz」


再び攻撃がぶつかり、ダメージを与えているが……。

……何か変だ。

眠っている状態とは言え、ことりさんが余りに手を出してこなさすぎる。


梨子「チェリム、一旦ストップ!」
 「チェリッ」


攻撃の手を止めて、一旦観察してみる。

──すると、

ケンホロウは確かに眠ってはいるが……。無抵抗なまま攻撃の直撃を受けたにも関わらず、あまりに足取りがしっかりしすぎている。

よく見ると、ケンホロウの鶏冠に当たりが僅かに光っているようにも見えるし……それだけじゃない、飛んで来る花びらはダメージを与えているように見えて──


梨子「……弾かれてる?」


ケンホロウにぶつかる──というより、弾かれているように見える。

弾かれてるのは……翼にぶつかっている花びら……?



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