千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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213: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/15(水) 02:41:57.71 ID:YHpk3Rh50

■Chapter081 『見つけた答え』 【SIDE Riko】





──二つのボールが宙を舞う。


梨子「行くよ!! チェリム!!」
 「チェリー」

ことり「ケンホロウ! お願い!」
 「ケーーンッ!!!!!」


ことりさんの一番手はケンホロウ。


ことり「“エアスラッシュ”!!」
 「ケンホッ!!!!!」

梨子「! “ころがる”!」
 「チェリー」


開幕飛んで来る“エアスラッシュ”を全力で転がって回避する。

こちらは手持ちのタイプ的に相性が不利なのはどうにもならない。

となれば狙いうちをされないように、出来るだけ動き回る。


梨子「チェリム! “にほんばれ”!」
 「チェリー……チェリリーーーッ!!!!!」


“ころがる”で加速しながら、チェリムが天気を晴らす。

一番手のチェリムの役割は基本的には場作りだ。

そして、豊富な補助技による撹乱──。


梨子「“くさぶえ”!」
 「チェリーー♬♩♫」

 「ホ、ホロ……」


いくら鳥ポケモンが素早いとは言え、室内で音から逃げるのは難しいはず。

案の定ケンホロウはうとうとと、し始める。


梨子「“グラスフィールド”!!」
 「チェリリッ!!!!!」


辺りに草原が広がる。いい調子で場作りが出来ている。


梨子「よし、次は──」


次の指示を送ろうとした瞬間、


 「チェリッ!!!?」


転がるチェリムのすぐ横をとてつもない速度で空気が薙ぐ。


梨子「な、なに!?」


ケンホロウに視線を戻すと──ケンホロウの周囲に空気が渦巻いて、グラスフィールドを巻き上げている。これは……。


梨子「“かまいたち”!!?」



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