千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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207: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/15(水) 00:34:50.45 ID:YHpk3Rh50

志満「それにしても……本当についこの間コンテストを知ったばっかりの曜ちゃんがここまで来るなんて……」

曜「えへへ……これも全部ことりさんのお陰だよ」

ことり「うぅん、曜ちゃんと──ポケモンたちが頑張ってきたお陰だよ」


ことりさんはそう言って私の頭を撫でる。


あんじゅ「ことり、その辺にしておきなさい? 今度はその子と戦うことになるんだから」

曜「……そっか」


そうだ、次のコンテストライブのステージで戦うのは、ここにいるあんじゅさんとことりさんなんだ。


ことり「ん……そうだね。ライバル同士が戦いの前に必要以上に仲良くしてるのもあんまり良くないもんね」

曜「ライバル……」


ことりさんにライバルと言って貰えるくらいのステージまで、私は登ってきたんだと実感が沸いてくる。


あんじゅ「やっとね」

志満「……そうね」

ことり「曜ちゃんともだけど……やっと、二人とも戦える」

曜「……ん?」


二人とも……?

……?

私は少し頭を捻る。

前々から気になっていたけど……どうして、志満姉はことりさんやあんじゅさんとこんなに仲が良いのだろうか。

あんじゅさんの楽屋へも顔パスだったし……。

──いや、その答えはここまでに出てきた情報を整理すると、自然と導き出された。


曜「まさか……グランドフェスティバルのもう一人の出場者って……!」

志満「……ええ、私よ」

あんじゅ「言ってなかったの?」

志満「わざわざ言う必要もないかなって……」

ことり「志満ちゃんは、たくましさ、かっこよさ大会だと上位常連なんだよ〜」

曜「そっか……そうだったんだ……!」


どうりであんなにコンテストが詳しかったわけだ。

……というか、私は期せずしてとんでもない人たちに目を掛けて貰って、ここまで来たのかもしれない。


あんじゅ「出場枠が全て埋まった時点で、近日中にグランドフェスティバルが開催する運びになると思うわ。現クイーンとして、この戦いに臨めることを嬉しく思うわ」

ことり「うん!」

志満「グランドフェスティバル……楽しみね」

曜「よ、よろしくお願いします!」


かくして──私はついに、グランドフェスティバルへの出場権を手に入れ、この地方のコーディネーターの頂点を決める大会へと挑戦できることになったのでした。





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