千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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189: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/15(水) 00:03:44.79 ID:YHpk3Rh50

ことりさんと会話を交わしながら、会場に足を踏み入れる。

初めて来たとき、このエントランスであんじゅさんと偶然出会って。

会場の中で志満姉と遭遇して、絵里さんのパフォーマンスに魅了されて。

そして、ことりさんと出会ったんだ。

フソウでのビギナー大会から、コメコたくましさ大会、ダリアかしこさ大会、サニーかっこよさ大会、セキレイかわいさ大会を制覇して、


曜「……いよいよ、最後の部門だ」


ここ、フソウ会場に帰ってきた。フソウうつくしさ大会。

そして、今日この場で、私は乗り越えなくちゃいけない。

始まりのきっかけになった、壁を──。

受付に向かうと、そこには人だかりが出来ていた。

その中央に居るのは──金髪で長身の美女。


ことり「絵里ちゃん」

絵里「? あら、ことり。久しぶりね」


コンテストのスターが二人も同時に現われ、オーディエンスたちが少々ざわつく。


絵里「今日はどうしたの? あなたはもうグランドフェスティバル内定でしょ?」

ことり「うん。今日は私のお弟子さんの応援だよ」

絵里「弟子……?」


絵里さんはそう言って視線を揺らす。

すぐに、ことりさんの近くに居た私の姿を認めたようで、


絵里「あなた……もしかして、飛空挺に乗り込んでいた図鑑所有者の子?」

曜「! は、はい! 曜であります!」


思わず緊張して、背筋が伸びる。


絵里「曜さん……。そう、あなたが……。亜里沙から話を聞いたわ。妹がお世話になったみたいね」

曜「お、お世話なんてそんな……」

絵里「でも、私は亜里沙のようにはいかないからね」

曜「!」


……絵里さんは憧れの人だ。

だけど、同時に──今日はライバルなんだ。


絵里「あなた、ここまで4部門をストレートで制覇してきたと聞いてるわ。さすがことりの弟子……と言ったところだけど」

曜「……私は」

絵里「?」

曜「私はグランドフェスティバルに出場します。最後の一枠に入るのは、私です」


私は何故だか、そう口にしていた。


ことり「……!」


そんな私を見て、ことりさんが驚いたように目を見開く。



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