千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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187: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/15(水) 00:00:12.21 ID:YHpk3Rh50

そう言ってことりさんが取り出したものは──


曜「……笛?」


ことりさんが手に持っていたものは、少し不思議な形をした笛だった。


ことり「うん♪」





    *    *    *





──セキレイタウン東。9番道路。


ことり「それじゃ、教えた通りに吹いてみて」

曜「う、うん!」


私はことりさんから貰った笛に口を付けて──吹く。


──ミャーー。ミャーーー。


笛の音に似つかわしくない気の抜ける音が鳴る。

……が、しばらくすると、


 「ミャーー、ミャーー」「ミャーーー」「ミャーーー」

曜「……! 来た!」


キャモメたちの大群がその音を聞きつけて飛んで来る。


ことり「キャモメさんたち、こんにちは」

 「ミャーー」「ミャーーー」


キャモメたちは私たちの頭や肩に次々と留まって来る。

その際、ポケットから鳥ポケモン用の餌を取り出して、食べさせてあげる。


 「ミャーー」「ミャーーー」

曜「ちょっと……お手伝いしてもらってもいいかな?」
 「ミャーーー」「ミャーーーー」


キャモメたちが鳴きながら頭を縦に振る。


曜「それじゃ……ちょっとごめんね」


私はそういいながら、キャモメたちの脚に丈夫な紐を括り付ける。

その紐の逆端には、ハンモックのような構造で布で出来た腰をかけるスペースが作られている。


曜「……よっし。それじゃ……」



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